手作りネイルオイルでお手入れ

私は生来、爪が異常に薄くてしかもすぐかけたり二枚、いや三枚、四枚爪になる。というか、爪というのはそういうものだと思っていた。つい最近まで。しかし、他の人の爪はそんなことないらしいではないか。見れば固いし、厚い。二枚とかにもなってない。私の方がおかしいのだ。ネイルとか塗るとどんどん爪がボロボロに…でもそういうものだと思っていたのだ。気づくのが相当遅かった。ちょっとでも伸びていると触った人に「痛い!」といわれてしまうほど薄い。要するに凶器を指先につけてるくらいらしいのだ。亜鉛が足りないとそうなる、という説を聞いて、ミネラル剤を飲んでいたこともあるが全然変わらない。諦めて、ネイルはたまに気分転換したいときだけ。今年の2月まで3年くらいしていた仕事ではネイルができなかったので、そんなに気にならなかったのだけれどね。

 最近、たまにネイルを塗る。でも連続するとまたボロボロになるので、1週おき。伸びたらギリギリまで切る。幸い、私は爪の形が比較的良い形をしていて面積もあるので、指より先まで伸ばす必要がないのが唯一の救いである。
よく補強用ネイルといって売っている透明なネイルも、すぐ乾燥してはげてしまって結局ネイル塗ったのと同じ。本当に困ったものである。

 さて、そんな私がお手入れに使っているのは主にハンドクリームだった。爪の先までじっくりマッサージ。でもやっぱりハンドクリームは浸透はしないのよね。乾燥には全然効かないので、二枚爪はそのまんま。
ネイルケア用のオイルも出るたびに試すけど、あのマニュキュアと同じような形態が少々面倒くさくて、しばらくは使うけど、そのうちやめてしまう。もっと手軽に塗れればいいのに。
 
 先日、最近よく行っている「生活の木」のショップで、ホホバオイルなど、オイル類のテスターとして、香水のアトマイザーでよくある先がころころ玉になっていて中身がでてくるタイプの小瓶が使われていた。いろんなオイルがそれに入っていて、それを手の甲などに塗って感触や香りを確かめるのだが、私はいいことを思いついてしまった。

 これなら、オイルを手に塗るのが簡単だ!!

ネイルオイルを手作りして、先を爪につけてコロコロさせれば適量のオイルが出てくる。従来のネイルオイルみたいに、わざわざマニュキュアみたいな筆とかで塗らなくてよいのだ。キャップをとってコロコロさせるだけ。私ったらすごいひらめき。いや、もしかしてこういうネイルオイルあるのかもしれないけど、これすごくいい気がする。
 容器は生活の木で300円で売っている。これに好きなオイルを入れればいい。爪に良いオイルなら尚いいだろう。そして精油を入れたら香りもよくて楽しく爪の手入れができる!
「ネイルクリームキット」というのが近くにおいてあったのでそれを参考にした。でもクリームではないからなあ。売り場にあった本を見たりしてパロマローザの精油は肌のお手入れなどに良いらしい。最近この精油を買ったばかりだったのでこれを入れよう。
 
 私は早速容器ととりあえずアプリコットカーネルオイルの小さい瓶を買って帰った。買った容器のゴム部分を外し、家にあったホホバオイルとアプリコットカーネルオイルを半分ずつくらい入れた。なんだか良い感じ。そこにパロマローザを2、3滴。そしてよ〜くふりふりする。ものの数分で完成だ。
 つけてみたらパロマローザの香りがすごいツボにはまって(なんとなくオイルっぽい匂いと合うのかも)、異常に気に入ってしまった。今ではポーチに入れて暇さえあれば、オイルを塗っている。
私は仕事で本を取り扱うので、本当は油はつけない方がいいのだが、仕事の合間につけて馴染んでから仕事すれば全然平気だ。
 もちろんネイルカラーを塗っているときもオイルでお手入れしておくといいと思う。
 爪の乾燥は防げるし、精油(お好きな精油でいいと思う。ただし、柑橘系は太陽光にあたるとシミになるので控えて。リフレッシュにローズマリーとかユーカリなんかでもいいし。首筋とかに塗って香りを楽しむだけでもずいぶん気分転換になるとおもうのだけれど。特に勉学に励んでる学生さんや、お仕事の忙しい方にはぜひお勧め。爪は死んだ細胞だけど、ちゃんとお手入れすればつやつや綺麗になってくる。
 ちょっとした思いつきで、いくつも世界が広がる。手作りコスメはそんなに凝っている方ではないけれども、こういう簡単なものなら好き。ネイルのお手入れ、リフレッシュ用以外にもいろいろ使えそうなこの容器、また何か考えてみよう。(写真は、容器にオイルを入れてあるところ→オイルが出てくるコロコロ部分→塗ってるところ、である。)