ジルスチュアートの4色チーク

sachiko_deli2007-08-17

 私がよく行く池袋西武にJILL STUART Beauty 公式サイトが入ったのは去年のことだったか。なんだかコスプレみたいなお洋服を着たBAさんがいて、カウンター自体、訳がわからないくらいキラキラしている。周りがマックスファクターや花王など地味めのブランドのカウンターだから、遠くから見ても明らかに異空間である。いや、これがお若い方は、これが普通なのだろう。サマンサタバサとかもそうだけど、やたらシャンデリアとかつけるのでびっくりしてしまう。キラキラキラキラ…まばゆいばかりだ。当然、お客さんも可愛らしいジルっぽい洋服を着たお人形みたいな人が多い。かわいい人がすれば本当に可愛いんだなあ…と思いつつ、三十路を過ぎたオバサンの私は間隙を縫うように製品をチェックして通り過ぎるだけである。
 そんなジルジルした人々がたくさんいるカウンターには私は用はないな、と思っていたのだが、今季の新色を雑誌で見た時、絶対買おう!と思った製品がある。4色が市松模様になっているチークパレットである。ジバンシイのプリズムアゲイン!ブラッシュとほぼ同じ。ジバンシイのチークは私も01(薄いピンク系)と06(はっきり赤系)の2種類を持っているほどお気に入りである。その01がだいぶ減ってきたので、そろそろピンクチークが欲しいなあと思っている時期にどんぴしゃり。
 ジルの4色チークは「ミックスブラッシュコンパクト」(税込4725円)で、5種類発売された。そのうち1色の「パステルピーチ」は私が見たときにはすでに予約終了。その色はピンクだけれど、ベージュ系のピンクでまさに万人受け、誰にでも似合うような色。そのピーチピンクも結構よかったのだが、私はまさにピンク!という色が欲しかったので、限定色は見送ることにした。選んだのが、シルバーピンク、ピンク濃淡、ややオレンジがかったピンクの4色の01番。予約しなくても大丈夫と言われたので、発売当日(8月3日)当日の仕事後に買いに行った。案の定、限定色の当日分は完売。それはいいとして、私が目をつけていた01はあるのかなあ。こわごわ、かわいらしい格好をしたBAさんに聞いてみる。在庫あり。よかった。ああ、でもこのキラキラ、ジルジルした世界から早く脱出したい…。このチークを買うために、持ってる服の中でも若々しい格好をしていったけど、それでも恥ずかしい。周りもピラピラした格好の女の子!って感じのお客さんばかりだし。中には奥様風の方もいたけどね。中身確認後、支払をして猛ダッシュで逃げるようにカウンターを出た。ああ、怖かった…。
 家に帰ってじっくりケースや色を眺めた。ケースは銀色で彫り物っぽくて、まさにコンパクトという感じ。しかも、このチークにお得感と可愛さをプラスしているのが、チェーンでつながったヤギ毛のブラシ。口紅くらいの太さの柄のブラシがついている。毛の長さは3cmくらいだが、ぎっしりつまっているので、つけたいところにポンと色をおくのにちょうどよいと思われる。適度な硬さだ。私はどちらかと言うとふんわり広めにつけたいので、手持ちのチークブラシを使ったりもするが、この付属のブラシでポンポンとつけたりするのも可愛い。左上のシルバーピンクが意外に白っぽいしパールが効いている。パールの光でアラを飛ばす、などというテクもよく言われるが、実際、パール入りのチークやハイライトは毛穴やらシワやらが強調されてしまうこともある。意外と気をつけないといけないアイテムだ。私は4色全部まぜたり、2色ミックス、1色だけ、などいろいろな組み合わせでこのチークをつけているが、パールを入れるときは慎重だ。チークのハイライト、と考えて使うのがポイントかな。色はあくまでもほかの3色で。組み合わせ、使う位置などで、いろんな可能性が見えてくるあたりも、すっかり気に入った。頑張って買った甲斐があったなあ。
 そうそう、チークが欲しいなと思ったのは前述したようにジバンシイのチークが減ってきたことのほかにもう一つある。それは7月末にあったフジテレビ系列の27時間テレビで早朝6時くらいから司会の慎吾くんが、久々に慎吾ママをやっていたのを見て、ピンクのチークがものすごく可愛かったからだ。ああ、この位置にこういうピンクを入れると可愛いのねえ、と朝っぱらからものすごく感心してしまった。慎吾ママはマヨチュチュを連発してたけど、私はメイクに釘付け。まあ、たまにはこういうところからインスピレーションを得ることもあるってこと。あらゆるところに美容のヒントは落ちている。拾って拾ってふくらませて、どんどん吸収しよう。