牛乳石鹸のカウブランド無添加メイク落としオイル

sachiko_deli2007-03-01

クレンジングオイル、というのは、化粧品史というものを作るとしたら、結構浮き沈みの激しい人生(?)を送っているアイテムとして記録されるのではないだろうか。
 昔からのクレンジングはやはりいわゆる「コールドクリーム」系のもの。ふきとって落とすタイプのクレンジングだ。もしくは、普通のベビーオイルとかで落としていたようだ。そのあと、ジェル系の水で洗い流せるタイプのクレンジング剤が主流となったのかな。もともと日本人は顔を洗うのが大好きだからね。洗ってメイクを落とすというのは日本人の性分に合ったのかもしれない。
 そのあと大流行したのがDHCに代表されるクレンジングオイル。落ちの良さと洗い流すという行為で、あっという間にクレンジング剤の主流となり、各社からクレンジングオイルが発売されるようになった。もともとは、シュウウエムラくらいしかなかったと思うんだけど、ここ数年はドラッグストアのクレンジングコーナーでかなりのスペースをクレンジングオイルが占めている。

 私はもともとDHCのクレンジングオイルが好きで(今は会社の方針があまり好きでないので使っていないが)クレンジングオイル道に入った。それまではジェルやクリームを使っていたような気がするけれど、ちょうどメイクを始めた時期がDHCの出始めだったような気がする。
 だが、一時期、クレンジングオイルは「顔がくすむ」「ニキビが悪化する」「界面活性剤が肌に悪い」「肌が乾燥する」などと、ものすごく悪口を言われた。いや、今も言われている。私はオイル好きだったので、「乾燥肌なのにクレンジングオイル使うなんて」と、いう雑誌やコメンテーターの言葉がすごく嫌だった。私にとっては、一部のジェルやミルク、クリームを除いて、クレンジングに時間と手間と摩擦(拭き取り)の負担をかけるものは、かゆみ、ニキビ、ひりひり感、赤みなどのトラブルのもと。短時間で確実にメイクを落とせるオイルというのは欠かせない存在なのだ。それを「オイルは悪」と目の敵のように言う人もいて、「ああ、この人、時代(というか、製品)の進歩についってるのかしら」と疑問に思うこともある。フランスなど水質が違う国では拭き取り式は正しいのかもしれないけど、ここは、日本だしねえ。
 もちろん、クレンジングクリームやクレンジングミルクが肌に合っている方には素晴らしいものであることは間違いない。何でもその人に合えばいいと思うのよね。私はクレンジングクリームもミルクもジェルもいろいろ試して、結局オイルが合ってるんだ、とわかったわけだし。

 また前置きが長くなったが、今、私が気に入ってるのが、牛乳石鹸共進社株式会社牛乳石鹸のカウブランド無添加メイク落としオイル。ファンケルのオイルを使っている人がこれもいいと言っているのを見かけたので、興味をもってドラッグストアで購入。700円くらいだったかな。無添加とかは、今ではあまりみかけない表現だけど(少し前まではアレルゲンとなりうる成分を表示する制度があった)、やはり敏感肌の方はこの言葉を目安にされるのだろうか。そして、「クレンジングオイルは肌に悪い」というイメージも取り払いたいのかな。なんだかこの「無添加」表示は今どき遅れているような気もするが、まあいいや。
 牛乳石鹸から発売されているその名も「カウブランド」。牛か…牛乳石鹸だからね、どこまでも牛なんだね。中身には関係ないと思うけど。
 このクレンジングオイルは濡れた手でも使える。保存料などを使っていないあたりが売りらしいが、私は感触と落ちがとても気に入った。評判の良いファンケルのオイルにもちょっと似ていると思う。かなり軽い液。注意して落とさないと手などに垂れてしまうかも。でも、その軽い感触が顔の上で、ミクロの玉を転がしてる感じで、じわじわ良さがわかってくる。落ちもよい。ただし、私は今、お湯で落ちやすいマスカラを使っているのでウォータープルーフなどのがっちりしたマスカラが落ちるかはわからないけど。ファンケルのオイルは、乳化が少し遅く、白くなる感じがあまり好きではないのだけれど、このカウブランドのオイルは簡単にすっきり落ちて、ぬるぬる感もない。でも、カピカピ乾燥もしないし、これはいいもの見つけた!という感じ。毎日使っても全然大丈夫だ。
 オイルが市民権を得た今、クレンジングオイルはどんどん進歩を続けている。使わないで毛嫌いしている方にはぜひ挑戦してほしい。安いオイルでも掘り出し物はあるからね。