手作りのクレイパック

 近頃デリで話題のクレイパック。デリというのは私が主宰するCosmetic Delihttp://www.geocities.jp/cosmeticdeli/というサイトであるが、もしご存知ない方はそちらも遊びにいらしてね。HPの掲示CosmeticDeli掲示板ではいつもみなさんがたくさんの話題を提供してくださるので、絶対に一見の価値ありである。そんな中、クレイパックが秘かに流行中のようである。ご他聞にもれず、私も早速やってみた。
この頃、すっかりアロマテラピーにはまって(といってもほとんど芳香浴だけ)、「生活の木ハーブとアロマテラピー専門店 生活の木に通い詰め。もちろん、GAIAhttp://www.gaia-np.com/index.htmlとか他のメーカーのも好きなのだが、一通り揃っているのが生活の木で、しかも通勤途中のデパートにあるため、つい寄ってしまう。違う階のLOFTにもアロマテラピーコーナーはあるけど、単独のお店だとポイントがもらえるので、そちらを利用することが多い。アロマテラピーについては、また日を追って書こう。
さて、池袋西武の「生活の木」、リビングコーナーの一角にあって、ゆっくり見られるところなので尚良い。クレイパックに必要なものはここで揃う。私はデリの掲示板でおなじみのけろりんさん(ご協力ありがとうございます!)に教えてもらったとおりに、クレイとフローラルウォーターを買うことにした。クレイは数種類あるから好みでよいのだろうと思うし、フローラルウォーターも何種類もあるので、気に入ったものを選べばよい。
生活の木にあるのは、白いのがホワイトクレイとカオリンの2種(普通〜乾燥肌用。白塗りできそう。)、レッドクレイ(脂性肌用。レッドというか朱色というかオレンジというか、なんとなく、の私のイメージであるが、メキシカンな感じである。なぜだろう?ドンタコス食べすぎ?)、ガスール(有名なのでご存知の方も多いと思うが、モロッコなどでとれる砂のような泥である。他メーカーでは固形のもあるが、生活の木のはさらさらしていたと思う。また、最近では既に泥状に溶いたパックなどもある)、グリーンモンモリオナイト(これが一番、謎の泥である。なぜだか緑色をしている。というか、緑色のような気がする。売っているさらさらした物体の段階では。これは敏感肌なんだそうだ。はっきり言ってちょっと、こぶ茶テイストな色である。)と結構種類があるものだ。
私は、とりあえず最初なので30g入り300円のモンモリオナイトを買ってみることにした。1回分10gと書いてあるので、分量通りに作るなら3回分である。
それから、フローラルウォーター。こちらは、7種類くらいあるのかな。化粧水にも使えるし(保湿力とかを求める人には物足りないだろうけど、ハーブ生活好きなナチュラルなあなたにはよろしいかと。ボディとかにシュッとすると香りもあるし、リフレッシュ!スプレーのものと、普通のボトルのものとある。100mlで1300円だが、ものによってはもっと値段がするものもある。ローズマリー、リンデン、ラベンダー、ネロリ、などのほかにローズ系が3種類。ダマスク、セントフォーリア、アルバである。事前にカタログで調べていて、絶対このローズのうちのどれかにしようと思っていた。ローズの香りでパックなんて、素敵ではないか。想像で、やっぱりローズはダマスクよねえ、と思い、ダマスクローズのフローラルウォーターを買う気満々だった。でも、実際手や腕にスプレーしてよかったのは、意外にもセントフォーリア。私が実物のバラを見るのもすごく好きで、バラ展に行ったことがあるほど。でも栽培しようとかは思わないんだけどね(とても面倒見切れない)。セントフォーリアは、いかにもバラ、な感じで、でもやはり人工的な香りは全然しなくて、本当のバラなのね、とまたうっとり。どうも私、最近こういうものでうっとりするのが癖らしい。
さて、モンモリオライトとセントフォーリアのローズのフローラルウォーター(100ml1300円)で合わせて1600円ちょっと。わ〜い、これでクレイパックができるなんて安い安い。
実際に作成しているところをお見せしよう。下の写真の一枚目は元のモンモリオナイト。プリンとかについてるスプーンで山盛り2、3杯くらいで充分なのではないだろうか。10gとモノの本にはよく書いてあるけど、それよりは少ないと思う。ということは、30gで3回以上は少なくともできる。(実際、私はもう3回以上やっている。)よく、ケーキ店などで、クレームブリュレとか買って食べ終わったときの器などをとっておくと使えるものである。写真に映ってるのもたしかそんな感じ。別に保存するわけではないので、何でもいいのである。
2枚目の写真にあるのが、フローラルウォーターを入れているところ。これも好き好きでいいのではないだろうか。失敗しないためには少しずつ入れること。ちょうどよい固さになるまでこねこねする。指でもいい。スプーンでもいい。小さいゴムべらでもいい。あ、そんなマニアックなもの持ってる方は少ないかね。指でいいのよ、指で。顔に塗るんだから。クレイと水をまぜながらちょうど良い固さにもっていく。
3枚目の写真が完成したところ。「ちょうど良い固さ」というのは、要するに「顔に塗りやすい固さ」(別に顔でなくても、体の気になる部分)に塗りやすい固さだ。作った器を逆さにして落ちてこなければ良いと思う…が、この方法、もし落ちてきたらどうしたらいいんだろう?よく料理本とかに書いてあるよね?もういいかな、と思って容器やボウルを逆さにしたらつるんっとか全部落ちてしまったらどうしてくれるのだろう。長年の謎である。ま、そんなくだらないことを考えるのは私くらいなものだろうけど。
完成品はなるべく早く顔に塗ろう。パックが乾燥してしまうからね。このとき顔に塗りにくかったらまた水分を足せばいいので、あくまでもトロトロにしないようにね。
モンモリオナイトはたしかにちょっと緑色。乾いている時、微妙な緑色。そうそう、とろろ昆布みたいな色だ。そしてさらに水分をふくんだ時にこんな色になるのも似てる。ミネラルが入ってるから似ているのかしら。いや、そんなの嘘かもしれない。でも本当かもしれない。わからない。
とにかく、顔に塗りたくって数分放置。3〜5分と書いてあるけど、私は10分くらいやってるかしら。ちなみに、ホワイトクレイでやった時は、白塗りスターになった。(映画
「THE有頂天ホテル」を観た方は、あの伊東四郎さん演じる支配人を思い出して爆笑して欲しい。)
お風呂に入る前に塗って、そのままお風呂に入って洗い流すのが簡単かなあ。別に普通に洗顔する時でもいつでもいいと思う。好きなときに好きなだけやるのさ。
 今、私は大きなニキビが繰り返し出来ているのだが、クレイはそういうニキビの汚れや脂を吸収してくれるらしい。私は最近ないけど、肌全体がザラザラしている時にもいいかもね。あと、もちろん小鼻や頬の毛穴に詰まった汚れをとるのも最適。洗い流すときにちょっとマッサージしてみたりするのもよい。もちろん痛いニキビがある方は気をつけて。
パック後のお肌はつるつるすべすべ。ニキビも小さくなっている事が多い。
 よく手作り化粧品の本にはオイルもちょっと入れるというのがあって、私もチャレンジしてみたのだが、あんまりお勧めしないなあ。オイルが分離してしまうのよね。何かいい方法があるのかもしれないけど。
 今回は、クレイにフローラルウォーターだったけど、ドラッグストアでよく売ってる精製水(100円弱くらい)でも全然構わないだろう。あくまでもお好きな方で。精製水で作って好きな香りの精油を1滴垂らすというのもやってみたが、これも好き。私はホワイトのクレイに、ゼラニウム精油(グリーンフラスコ緑の医学に取り組むグリーンフラスコの製品)を混ぜだが、とてもよかった。ニキビに効くようにと思うならティートゥリーとかがいいのかもしれないし、老化防止ならフランキンセンスとか。単純に好きな香りでいいと思うけど、入れすぎないように絶対に注意。
 というわけで、私はこんな感じでクレイパックを楽しんでいる。人それぞれの楽しみ方があるのが手作り化粧品の良いところ。クレイは他にもいろいろなメーカーがあるので、ロフトやハンズやバラエティショップみたいなお店で探してみて。気負うことはない。ちょっと子どもに戻って泥遊びをする気持ち。そんな楽しい気持ちでチャレンジしよう。