アクルのエッセンス

sachiko_deli2006-09-19


私は「1本でお手入れ完了!」という謳い文句の化粧品が嫌いである。ゲル状のものだったりすることが多いのだが、ほぼ間違いなくといっていいくらいだまされる。完了なんてとんでもない。肌ピカピカ…いや違う、違う!カピカピ!!!私が超乾燥肌だからいけないのか。いやそんなことはない。余計なものが入ってないとか?いや、入れなきゃいけない成分だってあるだろう。とにかく、スキンケアってのは1本で終わらそうなんて気持ちでは10年後20年後、自分がダメになる。いや、今の自分も自分へのいたわりがない、余裕のないダメ人間である。せめて水分系と、蓋系の2種は使うべきだ。
 でも、イプサやアユーラみたいな、化粧水と乳液が一緒になっているタイプはいいと思うけど…というと矛盾みたいだが、私はなんだかゲル系のものが嫌いなのだ。何社もそういう製品出してるけど。気合がないっていうか。イプサやアユーラはたしかに1本でも大丈夫だし、多少スキンケアにある程度興味ある感じするからかなあ。とにかく、ゲルで洗顔後はこれだけ、みたいなのって好きではない。

 私はここ数ヶ月、顎周りのニキビが結構出来続けてるし、ほおにもポツンポツンと。私は整髪料に反応してしまうので、変えたりするとすぐ顔にニキビができる。パーマからストレートに変えたりしてスタイリング剤やスタイリング方法が変わったり、髪がかかる位置が変わったりするのも影響あると思う。それにホルモンバランスも悪いみたい。ストレスもたっぷり。そんな私を見かねて、デリの掲示板でもおなじみのけろりんさんがアクルという化粧品のエッセンスのサンプルを送ってくださった。アクルはオードムーゲで有名な、日邦薬品工業が発売してるのだが、作ってるのは北海道のカワゾエカンパニーという会社。聞けば、もともとは牛の乳房炎の薬から開発された成分が入ってるらしい。牛とヒト…。いや、敢えて言うまい。同じ哺乳類ではないか。牛に効くならヒトにも効くであろう。私は実はこういう「もともとは○○の薬だった」とか言うのが意外に好き。牛よ、牛。ヒトの肌にも効くよね?ちょっと牛に聞いてみたくなる。
 このアクルのエッセンスは、前述した「これ1本でOK 」タイプの製品。最初、ええっと思ったが、全然ゲルではない。ゲルどころか、とろりんとろりんした化粧水と美容液の中間のような透明な液体…うん、いわゆる、ゲルではない。すごくねばりけの強い美容液って感じだ。洗顔後すぐこのエッセンスをつけるだけなのだそうだが、なんともとろりとした…液体…というか固体…ではないな、やっぱり液体。けろりんさんはオードムーゲ→アクルのエッセンス(→アクルのクリーム)で終了でとても肌の調子が良いとか。で、私も真似してみることにした。ゲルだったら絶対やらなかったと思うけど、この妙な粘り気が私の心をとらえた。

 普通に洗顔してその後、まずは本来の使い方通り、いきなりエッセンスをつける。すると、もうびっくりするくらい肌の中に入っていく。ずんずん、ずんずん、さっきまでの粘り気はどこへ?糸を引くくらいだったのに、どうして肌に入っていくのだろう?
 そして肌が満腹でございます、というくらいまでつけたら(といっても1mlくらいなのかな)もっちりもっちり。さっきのエッセンスのねばり腰が、私の根性無しの肌に根付いた感じ。「これ1本ゲル」にありがちな乾燥パリパリ、カピカピ感は全くない。いや、もともとゲルではないんだけどね。本当にこれ1本で大丈夫そう。美容液つけたのと同じ感触なのだ。たしかにこれだけでいいかもしれない。もともと肌の弱い人向けの製品なので、ピリピリとかは全然ないし。ニキビに塗っても全然大丈夫だった。塗ってるときの感触もなんか不思議なのだ。「これ1本(個)で大丈夫製品」への私の不信を見事に裏切った。
 2、3日これだけで試したり、オードムーゲや他のふき取りとあわせて使ってみたが、やはりアクルのエッセンスの面白さと効果はとても気に入った。私はこのエッセンスの前にイプサのオンザピークのふき取りローションでふき取り、アクルのあとにメタボライザーをちょっとつけるというのが今のお気に入り。一度、思いっきり寝坊して、顔も洗わずに家を出て会社までの途中にいきなり肌に持っていたフェアクレアのファンデをつけるという暴挙をしたが、全然乾かなかった。奇跡だ。っていうか、何やってんだ、私。

 アクルは他にクリームもあるのでそれも購入してしまった。伸びが良くて、クリームにすぐ反応してかゆかゆになってしまう私も全然大丈夫だったので…それにボトックスに似た成分入りなのだとか。アイクリームにもいいかもね。洗顔フォームなどもあるみたいだ。エッセンスは1本8000円(50ml)と高いけど、2ヶ月くらい持ちそうだし、他に化粧水だ、乳液、美容液だと買わなくていいからそんなにびっくりするお値段ではないのかも。びっくりしたのは、アクルを使って1週間くらいしてから測った水分などのお肌測定の結果が異常によかったこと。カネボウは水分量が1.5倍くらいになってたし、イプサではキメがばっちりできてた。

 お手入れ好きには1本で済む、というのはつまらないけれども、たまにはこういうシンプルお手入れもいいかな。私は近くに取り扱い店がなかったので、けろりんさんを通して購入したのだけれど、薬局で売ってることが多いようなので「アクル 薬局」などとキーワードを入れて検索すれば分かりやすいではないかな。美白だ、保湿だ、ハリだ、たるみだ、化粧水だ、乳液だ、美容液だ、スティックだ…そんな美容の波に飲まれていた自分を少し休ませて、しばらくアクルとともにじっとしていよう。