金沢の香り

sachiko_deli2006-11-12

最近、ご当地コスメを作ろう、というのがあちこちの自治体で流行っているようだ。自治体主導であったり、メーカー主導であったりするのだろうが、ご当地コスメというのは、その土地土地の特徴や特産品を使っていて、なかなか面白いものである。銀座の有楽町にある全国ご当地ショップに先日ちょっと立ち寄ったのだが、以前よりコスメ類が減っていて残念。佃煮だの乾物だの、漬け物だの、食べ物ばっかりになっていた。少しは石鹸とかあったんだけどね。
 そんな中、ネットで「金沢の香り」http://www.kanazawa-kankoukyoukai.gr.jp/eaudeparfum/scenery.htmlをイメージした香りが発売されたという情報を手に入れた。金沢をイメージして、梅やお香をベースにした香りだという。今までも資生堂尾道をイメージして作った香水とか、水戸の偕楽園の梅の香水とか、ご当地香水はいくつかあって、すごく欲しいと思っているのだけれど、金沢の香り「金沢オードパルファム」は、梅とお香というちょっと珍しい取り合わせだし、お値段も2000円とお手頃。和の香りはもともと好きだし、でもお香そのものの香りはちょっと難しいし、パウダリーな香りだったらちょっと苦手だし…といろいろ考えたが、思い切って注文してみることにした。私は時々、試香しないでいきなりイメージだけで香水を買って失敗することもあるが、これはギャンブル。私は当たりの方に賭けてみた。

 手元に届いた「金沢オードパルファム」は、瓶と箱がなんとも美しい。瓶は特に紫と白のグラデーション。金沢は3回くらい訪れたことのある街で、すごくいいイメージがあるが、たしかにその古都のイメージを壊さないボトル。香りの方は「梅の香り」とあったが、私はそんなに梅とは思わなかったなあ。かといって、梅ガムとかの香りは全然しない(時々梅の香りとかいうと、梅ガム系の香りがするのがある)。とにかく、なんだかわからないが、これはお香の香りの方が強いのかしら。でも、なんだかみずみずしい香りで、本当にさわやか。つんとしたところが全然なく、本当に体に馴染むとはこのことを言うのか、という感じだ。フルーティと書いてあるけど、最近流行りの香りとは全然違う。フローラルとも書いてあるけど、そんなにお花お花もしてないのよねえ。すっごく不思議な香り。だけど体と一体化してしまう…。おばあさんの香りってわけでもないし、おかあさんの鏡台にあった化粧品の香りとも違う。香水の好きな同僚が、「なんかお香っぽい香りですね〜。」と言ってくれた。やっぱり「黒方」という高級なお香が入っていると書いてあった、その系統の香りなのかなあ。これは、シーズン問わず、年齢問わず、どこにでもつけていける香りだと思う。意外と香りも持つしね。金沢市観光協会が主体となって作り、加盟店で取り扱っているそうだが、私のようにネットでも買える。もし興味があったら、いろいろ探してみてね。