TIFFAのビューティマスカラ下地

 何年か前、まつげパーマが流行ったことがある。当時は結構かけていた人も多かったのかな。でも私の周りにはいなくて、別にビューラーでまつげをあげればいいや、目にパーマなんて液が入ったら怖いし、と思っていたので、なんだかブームに乗り損ね、結局まつげパーマに挑戦したことがなかった。
 つい先日、国民生活センターか何かだったか、まつげパーマに関する注意、みたいなことが公表され、まつげパーマによって健康被害を受けた人の事例が非常に多いことを知った。眼科関係者に聞くと、若い女の子で来院する子に、結構まつげパーマでなんらかの異常を感じた子が多いとか。そんな情報を充分持った上で、突然まつパーマがかけたくなった私。なぜか。最近、寝坊してメイクする時にビューラーに結構時間がかかっていることに気づいたから。ビューラーは本当にいろいろ試して気に入ったものを使っていたけれど、それでもちゃんとカールするまで意外なほど時間がかかる。遅刻しそうなときはそのままマスカラを塗るか何もつけずに出て会社でマスカラをつけるかするのだが、どうもこの「ビューラー」というプロセスが大変面倒臭く感じ始めたのだ。
 私のまつげは、自慢しているようであまり書きたくないがかなり長い。つけまつげと思われたりすることもあったり、初対面の人にいきなり「まつげ長いですね!!」といわれたり、デパートのカウンターで必ずまつげに言及されたりする。私は切れ長の目なので、そのまま斜め下向きに流す、というのも大人っぽくって格好いいが、私はやっぱりぱっちりおめめに近づきたい。そのためには綺麗にカールさせたいのだ。もともと少し上がり目に生えているのだけれど。
 そんなとき、通りかかった美容院で「まつげパーマ 2000円」の貼り紙が目に入った。まつげパーマという選択肢が私の中に全然なかったので、目からうろこが落ちた感じ。しかも、そんなに安くできるのか、とびっくりした。早速会社で同僚たちに聞いてみると(私より少し年上の奥様たちが多い。)、みんな一度は体験したという。視界が変わる、とまで言う人もいてなおびっくり。「でもねえ、最初は続けてかけてるんだけど、だんだん面倒になってやめちゃったわよ〜。」「私、まつげ短い人から自己満足って感じだったわ〜。」と否定的なご意見も続く。みなさん、行きつけの美容院で、パーマかけてる間などに勧められて、という感じだったそうだ。ふむふむ、挑戦者たちの意見はとても役に立つ。でもやっぱり私も一回は大変してみたいなあ。私は、美容院などで片手間でやっているところではちょっと怖いなと思ったので(やはり数をこなして慣れている施術者がいる店がいいと思ったから。)、ネットでクチコミを探した。それに、まつげパーマを専門でやっている店がいい。たくさんの人のまつげをこなしている施術者なら私にあったまつげにしてくれるだろうし、いろいろノウハウがあるだろう。安全性の面でも専門店の方が良さそうな気がする。いろいろ探して、ようやく情報誌から条件にあった店を見つけた。クーポン券使用で初回2300円とお安い。会社から自宅までの途中なので行きやすいし。その日のうちに予約をとって、仕事終了後、初めてまつげパーマをかけてもらった。目をずっと閉じて横になっているだけなので、面倒な美容師さんとのおしゃべりとかがなく事務的なところが私にとってはよかった。30分くらいで完成。へえ、こんなもんか。ちゃんとまつげがあがってるよ。と、あんまり感動もなく自宅へ。痛くもかゆくもなく、赤くもなっていない。自宅でお風呂に入ってもまつげがあがっていて、なんか不思議な感じだだった。
 翌日、まつげパーマ(最近では「まつげカール」という方が多いようだ。やはりトラブルを考えての事なのか。)の真価が現われた。ら・く。ビューラーというプロセスがないだけでこんなにも楽だなんて!アイライナーをひくのが少し大変だけど、いきなりマスカラに入れるのが驚異的なぐらい楽ちんだ。しかもメイク時間大幅短縮。ああ、かけてよかった。1ヵ月半くらいしかもたないということで、私はすでに2回目もかけたけど、信用できる店がみつかったらぜひ試してみて欲しい。

 さて、私が今使っている(まつげパーマ前から)アイテムの一つに、マスカラ下地がある。マスカラはだいたい2本使うのだが、マスカラ下地を使うときはマスカラは1本。要するに、まつげには、何かしら2本使うというわけである。下地はKATEのものをよく使っていたのだが、これって白いままで(真っ白ではないけれど)ちょっとでも塗り残しがあるとみっともないし、夕方になると白っぽくなってきてしまうので、新しい製品を買ってみた。同じくカネボウの商品で「TIFFA」http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/tiffa/のビューティーマスカラ下地。TIFFAのコンセプトとしては「お姫様」…30過ぎてお姫様なんて恥ずかしいにも程がある。グロスとかかなり良いので非常にお勧めなのだが、やっぱりちょっとプリンセス・ビューティ・コスメなんて書かれてるのはねえ…でも、私はものさえよければ買うタイプ。恥ずかしながら買ってみた。この下地は液が白(半透明に近い)で、繊維が黒という珍しい下地である。繊維が黒というのが買おうと思った決め手。白くなるのが一番嫌いな私には嬉しい製品だ。お湯で落ちないタイプなのがちょっと面倒だけど、安いし使ってみよう。
 まつげパーマをかける前に使ったとき、結構カール力は続いたので、この点はポイント高いかな。今はもうもともとくるるんまつげになっているので持ちがいいかどうかはわからないけど。でもマスカラの重みで落ちてきたりはしない。繊維が黒いと書いてあるが、これは言われないとわからないかも。実際写真のようにティッシュに出して確認したら、やぱり黒い繊維が入っている。繊維のおかげで、私のまつげは適度にボリュームが出ていい感じ。私のまつげは長さはあるが、もう少し本数が欲しいところなのだ。下地の上にはKATEのセパレートマスカラ、オルビスの限定カラーマスカラ(ネットでは一部売り切れだそう)、化粧惑星の一番新しい赤ピンクの容器のマスカラなど、安いマスカラばかり使っているが、この下地を使うと、かっちりまつげが安定するような気がする。白さもほとんど気にならないなあ。
 お手ごろ価格だし、まつげの重量感みたいなものが出るので私は結構好きかも。プリンセスはちょっと気恥ずかしいけど、ドラッグストアで簡単に手に入るし、ご興味のある方は試してみてね。