よーじやのリップクリーム ゆず艶や

よーじやのリップクリーム ゆず艶や

 あぶらとり紙のよーじやのあぶらとり紙、と言えば京都みやげの代名詞。ご存知のように、店舗販売は京都近辺に限られており、全国で手にとって買えるのは各地の有名デパートで時々行なわれるよーじやフェアのときぐらいである。
 金箔の打ち紙をあぶら取り紙に使ったあぶらとり紙は、そうだなあ、バブルの時期に全国的に爆発的に人気になったのかな。皆様も、おみやげに一度はもらったことがあるのではないだろうか。
 その後、同様の製品がたくさん市販されるようになった。よーじやは一冊20枚しか入ってないのに500円くらいするが、似たような製品はもっと手ごろな値段で買える。それに京都行かないと買えないし、何もよーじやでなくても、という感じになった。バブルとともにブームは落ち着いた感じか。それにフィルムタイプなどの新しいタイプのあぶらとり紙も出たしね。
 でもまだバブル世代の人にとってはよーじやが特別な存在らしい。絶対よーじやしか使わない、という人をたまに見るがだいたいバブル世代である。私はバブルのあおりを食った世代なので全然思い入れはないのだが、先日久々にお土産でもらって使ってみたら、やっぱりいいなあと思った。紙が柔らかいし、もちろん脂もよく取れる。私が住む東京で普段買うにはオンラインショップでしか買えないけれど、それでもよーじやが好きで買っている人がいるのはよくわかる。高いけれどもやはりモノはいいからねえ。

 あ、今回はあぶらとり紙ではなくて、リップクリームの話だった。また脱線。

よーじやは、あぶらとり紙からはじまって、口紅おさえ紙などの紙関係の他に、コスメもたくさん販売している。その数は増えるばかり。だいたい繭製品関係なのかな。石鹸だのタオルだの、筆関係だの、結構商品があってびっくりする。
 バブル世代のよーじやファンのうちの姉が、1ヶ月くらい前か、新宿伊勢丹によーじやフェアがやってきたので、早速行っていた。といっても何かのついでらしかったけど。案内のハガキを見せてもらって、私は「ゆず艶や(ゆずつや)」という文字通りゆずの香りのリップクリームを発見。季節限定だそうである。私はゆず製品もリップクリームも大好きなので、姉に「ねえ、これ買ってきて。」とリクエストした。私はどうも「ゆず」に弱いのだ。つい買ってしまう。リップクリームも大好きでいろんなのものを持ってるけど、せっかくよーじやのものが買えるというのだから買っておくべきだと思ったのだ。
 
 さて、実際姉に買ってきてもらった「ゆず艶や」は写真のようにザ・よーじやという感じの絵が描いてある。ジャータイプのリップクリームは結構好きなのよね。で、開けてみると、う〜ん、いい香り。かなり本物のゆずに近い気がする。固めなので、ちょっと溶かすようにくるくるっと指でとってから塗る。唇に薄〜くつく感じ。べったりと残ったりはしないので、昼間用だなあ。繭からとれるシルクセルシンと4種類のオイルを配合したそうだが、保湿、といよりはゆずの香りを楽しむものと思ったほうがいい気がする。松山油脂のリップクリームもゆずだけど、あれに似てるかな。

 HPによると、ゆず艶やは季節限定商品で実はもう売り切れてしまったそうだが、好評なので継続販売することにしたとか。予約しておけば、入荷次第発送してくれるそうなので、もし欲しい方は少し待って、HPや店舗を探してみてね。