アニック・グタールのシェブレフォイル(ル・シェブルフィユ)のサンプル

アニック・グタールのシェブレフォイル


 先日、妹に池袋西武にアニック・グタールが出来た、というので私はわくわくしていた。アニックは東京でも新宿伊勢丹などにしか取り扱いがなくて、なかなか出会えるブランドではない。アニックのボトルやコンセプト、伝統など、私はものすごく好き。でも、でもさすがに高い。安売りサイトでもそんなに扱ってるお店もないし。

 今日、池袋西武のコスメフロアをうろうろしていたら、なんだかテーブルを広げてアニックのボトルがずらりと並んでるコーナーがある。アニックの店員のお姉さんが一人で接客をしている。おば様がプレゼントの品を買っていて、それをラッピングしているところだったので、私はそれが終わるのを待ちながら、テーブルの上のアニックの品と説明を書いたムエットを眺めていた。結構時間がかかったのにず〜っといるので、アニックのお姉さんも変な人だと思ったことだろう。でもプレゼントにアニックなんていいなあ。あのおば様はどなたに差し上げるのかしら。誰か私にちょうだい、って感じ。

 おば様が去ったあと、早速アニックの店員のお姉さんが話しかけてきてくれた。私は、堰を切ったようにアニックへの熱い思いを語りだす。相当怪しい。前もって「今日は下見だけで、買うということはないんですけど、少し試させていただいてもいいですか?」と聞いてみたが「もちろんです。どうぞどうぞ。」と答えてくれた優しい店員さん、ありがとう。でも、残念ながら今月27日までの限定コーナーらしい。

 そんなにアニック好きなのに、実は1本もフルボトル持ってないのよね…。量り売りで買っただけ。店員さんには、これとこれと…を持っているなどと言ったけど、ごめんなさい、お姉さん。私が持ってるのは(量り売り)スソワールウジャメ、オーダドリアン、ケラムール!くらいかな。新宿伊勢丹でいろいろ試したことはあるけどとにかく名前が難しくて覚えられない。フランス語ダメ。あ、そういえば銀座三越だか松屋だかにオープンしたとか。伊勢丹より品揃えがいいらしい。
 お客は私だけだったので、私は店員さんに猛烈に語りつつ、いろんな香りをムエットにつけてもらったり、瓶の蓋部分をかがせてもらったりしてアニックワールドを楽しんだ。店員さんも、私があんまりアニックについて語るので「お客様の方が私よりご存知かもしれません。」とか「アニックのことご存知で、お好きな方がいらして嬉しいです。」とも言ってくれた。変な客だと思われただろうけど、本当に喜んでくれてたらいいなあ。

 私がずっと気になっていたのはプチシェリーとフェラブリル(フェラブリルもいろんな表記があるが、とりあえず一般的なフェラブリルと表記する。)。店員さんも「お客様にはこのあたりがお似合いだと思いますよ」とのこと。「お好きなのサンプル差し上げますからね。」と店員さん。え?私、今日買わないって最初に宣言してるんだけど…本当かしら。最後の方で試したシェブレフォイユ(正規の表記はル シェブルフイユだが、一般的にシェブレフォイユで見かけることが多いので、私もシェブレフォイユと表記する。)もいい香り〜。店員さんが「どちらのサンプルになさいます?」と聞いてくれるので、迷ったプチシェリーをお願いした。でも残念ながら品切れとか。で、シェブレフォイユをお願いした。これはスイカズラ、野生の水仙ジャスミン、レモン…と爽やかだけど適度に甘いすっきりした香り。草っぽい香りがしすぎないところもいい。店員さんはテーブルの下からシェブレフォイユの1.75ml入りのサンプルを出して私に渡してくれた。本当にいいんですか?と何回も言ったのだが、いいんだそうだ。店員さんはアニックの人で、27日が過ぎればまたどこかのアニックで販売をするそうだ。とっても話しやすくていい店員さんだったなあ。私がすごくアニックが好きなのが伝わってるといいんだけど。
 ムエットもいろいろもらったし、本当に楽しい時間だった。頂いたサンプルは大事に使おう。いつかお金持ちになったら買いたいけど。金持ちになんてなれないしなあ。それよりまず、アニックに似合う素敵な女になるのが先だね。